堀場製作所は13日、2024年12月期の連結純利益が前期比18%減の330億円になる見通しだと発表した。従来予想から40億円引き下げた。水素関連の検査装置などで需要拡大にともなう投資が重荷となった。欧州で大気の成分を検査する装置も不調だった。期末配当予想は20円減らして165円とし、年245円(前期実績は290円)に修正する。
売上高は9%増の3180億円と従来予想を30億円下回る。営業利益はほぼ横ばいの475億円と、従来予想から45億円下方修正した。
水素関連の検査装置を手がける独子会社のホリバ・フューエルコンが苦戦した。欧州などで需要が急拡大しているが「顧客の技術的な要求が高く想定より原価が高くなった」(多鹿淳一理事)。ホリバ・フューエルコンに導入した基幹業務システムに問題があったことなどで13億円の減損損失も計上した。
同日発表した24年1〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比8%増の2158億円、純利益が26%減の199億円だった。前年同期に英子会社の株式の売却益を計上した反動も減益要因となった。
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