朝日インテックは医療機器工場を中国に開設する(写真はタイ工場)

医療器具メーカーの朝日インテックは14日、2025年2月に中国に子会社を設立すると発表した。20億円を投じて工場を改修し、現地向け医療機器の製造と開発を手掛ける。30年12月の生産開始を目指す。中国の医療機関では国内で生産した製品を優先して購入する動きが強まっており、成長市場の中国で足場を固める。

製造や開発する製品は未定。現地の別の子会社を通じて販売する。主要な開発拠点としては日本と米国に次ぐ3カ所目。同社は「中国の医者と話しながら開発を進め、現地のニーズを捉えていきたい」としている。

同日発表した2024年7〜9月期の連結決算は、純利益が12%増の67億円だった。円安などの影響で売上総利益率が向上したほか、主力商品である心臓疾患の治療に用いるガイドワイヤの販売が中国をはじめとした海外で好調だった。売上高は9%増の311億円、営業利益は21%増の97億円だった。

同社の主力工場があるタイに拠点を持つ金型メーカー、ニッタモールド(滋賀県甲賀市)の買収も発表した。製品の安定供給や加工技術の強化を狙う。

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