記者会見する西日本鉄道の林田浩一社長(14日、福岡市)

西日本鉄道は14日、2025年3月期の連結純利益が前期比27%減の181億円になる見通しだと発表した。従来予想から24億円引き上げた。旺盛なインバウンド(訪日外国人)需要に伴い、福岡・天神の商業施設の賃料収入増やホテルの客室単価の上昇といった不動産やホテル事業での営業利益の増加が寄与する。

前期に西新パレス(福岡市)の固定資産売却益を計上した反動で、最終減益となる見通し。売上高にあたる営業収益は8%増の4451億円と、従来予想を60億円下回る。国際物流事業での輸出入取扱高の減少を反映した。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比16%減の92億円、営業利益が18%増の126億円だった。前年同期に計上した固定資産売却益の反動が生じたものの、24年1月に実施したバス運賃の改定などにより営業利益が過去最高となった。

不動産業の営業利益は22%増の44億円だった。首都圏での住宅事業の強化によりマンション販売戸数が前年同期から8割伸びた。主力の物流業は52%減の15億円だった。高止まりしていた販売価格の低下が影響した。

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