JTBは19日、準富裕層のインバウンド(訪日観光客)向けに旅行ブランドを立ち上げたと発表した。第1弾として富士山と東京都内上空をヘリコプターで遊覧するツアーを発売した。価格は4人1グループで180万円。準富裕層のなかにはビジネスも兼ねて来日する人も多く、短時間でも充実した旅程を楽しみたいという需要を取り込む。
宿泊するホテルからヘリポートまでの送迎付きで、都内から富士山上空を約1時間20分遊覧する。従来の都内発着の富士箱根日帰りツアーは、移動を含めた所要時間は約12時間だった。ツアーには通訳案内士が同行し、空から見える景色や歴史、自然を学ぶことができる。2025年1月から催行する。
JTBは訪日旅行ブランド「サンライズツアー」や富裕層向けにオーダーメードツアーを展開している。付加価値を重視したツアーを展開することで、これまでターゲットとして据えてこなかった準富裕層を狙う。ツアー数も順次、増やしていく。
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