ホンダは世界生産が大きく減った(写真はホンダが9月に発売したEV)

トヨタ自動車など国内の乗用車メーカー8社がまとめた2024年10月の世界生産は、前年同月比5%減の222万6738台だった。6カ月連続の前年割れとなり、SUBARU(スバル)を除く7社がマイナスとなった。ホンダは現地メーカーが台頭する中国で苦戦が続き、世界生産は3カ月連続で減った。

ホンダの落ち込みが最も大きく16%減の34万777台だった。中でも減産率が大きい中国生産は46%減の6万2629台だった。現地の電気自動車(EV)メーカーが低価格車で競争力を高めており、販売が低迷している。

日産自動車の世界生産は、6%減の29万848台だった。英国生産は23%減の2万6678台だった。欧州市場で人気のSUV(多目的スポーツ車)「キャシュカイ」が台数を減らした。中国生産は15%減の5万1946台、米国生産も15%減の4万7698台と不振が続く。

8社合計の国内生産は前年同月比0.3%減の77万7569台となった。ホンダが11%減の6万6072台と2カ月ぶりのマイナスに転じたことなどが影響した。前年同月は軽自動車「N-BOX」の新型を発売した影響で増産しており、反動で減った。

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