新ゴンドラは麓エリアと中腹を結び、麓の出発地の近くにはベースセンターハウスも新設する(配置イメージ)

白馬八方尾根スキー場(長野県白馬村)を運営する八方尾根開発(同)と日本スキー場開発グループの白馬観光開発(同)は、ゴンドラリフトとベースセンターハウス、駐車場を新設すると発表した。いずれも2027年12月の開業を予定する。ゴンドラと駐車場の投資額は32億円、センターハウスの投資額は未定という。インバウンド(訪日外国人)の増加も意識して利便性を高める。

新ゴンドラは麓エリアと中腹を結び、付近で約40年運行するゴンドラリフト「アダム」の後続になる想定だ。メーカーは選定中だが、10人乗りで乗降場所とゴンドラの床に段差のないバリアフリー対応にする。輸送力はアダムの1時間あたり1350人から大幅に増え、同2400人となる。新ゴンドラ完成後にアダムは解体する。

ゴンドラ出発地に近い山麓の「名木山エリア」でベースセンターを新設する。飲食店や売店、レンタルショップなどの機能を集約した施設にする。日帰り客の利便性を高めるため約230台分の駐車場も新たに作る。

24年のスキー場来場者約35万人のうち約15万人をインバウンドが占めた。インバウンド率は43%と18年(スキー場来場者約40万人)の38%を超えた。ゴンドラの輸送力や駐車場の不足、インバウンドから海外スキー場と設備を比較する声が出るなどの課題があったという。

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