JR西日本が12日発表した春の大型連休中の列車予約状況によると、北陸新幹線の予約席数は15万5000席と前年比で15%増えた。3月16日の金沢―敦賀間開業で首都圏と福井県がつながり、旅行や帰省で使う人が増えたとみられる。前年は新型コロナウイルスが感染症法上の5類移行の直前で、一部で旅行を控える人がいた反動もありそうだ。

敦賀延伸の効果で大型連休の利用者が増えそうだ(福井市内を走る新幹線)

11日時点の26日〜5月6日の予約状況を、曜日配列が同じだった前年の11日間と比べた。新幹線の敦賀延伸に伴い、運行区間が大阪―敦賀間に短縮された特急「サンダーバード」は2%減の6万7000席と前年に近い水準だった。

一方、名古屋・米原―敦賀間になった特急「しらさぎ」は43%減の1万2000席。北陸新幹線で首都圏と福井を往来する人が増えた分、東海道新幹線としらさぎを使うルートの利用者が減っているとみられる。

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