ピーチのシンガポール便の機体に乗り込む乗客(4日、関西国際空港)

ANAホールディングス傘下の格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は4日、関西国際空港とシンガポールを結ぶ路線を新たに就航した。大阪とシンガポールを結ぶ路線の新規開設は日本の航空会社として14年ぶり。人口の増加や所得水準の上昇を背景に勢いを増す東南アジアからの訪日需要を取り込む。

同路線は1日1往復で、運賃は片道1万3690円から。ピーチは東南アジアへの中距離路線の拡大に力を入れている。同日の就航記念式典に登壇した福島志幸執行役員は「これからの成長の大きなマイルストーンとなる」と力を込めた。

ピーチは東南アジアなどの中距離便を拡充している(4日、関西国際空港)

関西国際空港の足元の国際線旅客便の発着回数を見ると、東南アジア方面は全体の14%にとどまっている。2025年国際博覧会(大阪・関西万博)を控えるなか、航空便の拡大は東南アジアから訪日客の増加につながる可能性がある。

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