半径約7キロメートルをカバーする災害時専用の基地局(9日、東京都港区)

NTTドコモは9日、全国の通信ネットワーク装置などを監視するオペレーションセンターを公開した。24時間365日で設備の状況を監視し、故障時には遠隔で復旧させる。ネットワーク監視の取り組みを周知することで通信サービスの信頼獲得につなげる。

オペレーションセンターでは基地局など約120万の装置を監視する。装置からの警報や通信量のほか、サービスの不具合などを訴えるSNS情報などをもとに、ネットワークを監視する。異常や予兆の検知、復旧措置の指示などに生成AI(人工知能)を活用し、サービスへの影響時間の短縮を図る。

広域災害や停電時には、通常の基地局の基盤の強化に加え、災害時専用の基地局も設置し、人口密集地の通信を確保する対策も公表した。船上基地局やドローン中継局も活用する。

同社は米スペースXの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」を活用した可搬型基地局を約130台導入した。移動基地局車では入れない地域でもネットワークの復旧作業が容易になる。今後は、「空飛ぶ基地局」と呼ばれるHAPS(高高度疑似衛星)の活用も検討する。

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