JERAは12日、卸電力市場で相場操縦にあたる行為をしていた問題を巡り、経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会に再発防止策を報告したと発表した。入札実務を担当する部署が違反との認識を持っていなかったことや部署間の連携が不十分だったことなどが原因とした。現場のチェック体制の見直しや社員教育を徹底する。
再発防止に向けて入札実務を担当する部署と市場取引を管理する部署、内部監査室との連携の強化やガイドラインの明確化をすすめる。実務担当者やシステム、ツールの開発者などが一体となって有識者と議論する場を設けるなどする。
大手電力とJERAは国のルールで余剰電力を卸市場に出すよう決められている。JERAは発電所に余力があったにもかかわらず、電気を市場に供出しなかった。市場に著しく重大な影響を生じさせたとして、電力・ガス取引監視等委員会は11月、JERAに電気事業法に基づく業務改善勧告を行った。
JERAは「業務改善勧告を真摯に受け止め、 経営層自らが本事案の重要性を再認識し、再発防止策を着実に実行してまいる」と説明した。
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