富士通は12日、サイバー攻撃を受ける前にIT(情報技術)システムの脆弱性を見つけ出す人工知能(AI)を開発したと発表した。対象となるITシステムと同様のシステムを仮想空間上に構築し、AIがサイバー攻撃をしかけたり、防御したりすることで弱点を見つけ出す。最適なセキュリティー対策も提案する。2025年3月にサービスの試験提供を始める。
AIが自律的に仕事を進める「AIエージェント(代理人)」と呼ぶ技術を活用する。セキュリティーに特化したAIエージェントは珍しいという。
ITシステムの脆弱性を特定して対策する業務は専門家が担っており、検証作業に数十日〜数カ月かかっていた。富士通のAIを活用することで、作業を数時間に短縮できるという。
過去の事例から類似の攻撃、防御方法をAIが自ら推論して脆弱性を検出するため、これまで実例がなかった未知のサイバー攻撃にも対応できるようになるという。
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