発表によりますと、西武ホールディングスは、東京 千代田区にある「赤プリ」=旧赤坂プリンスホテルの跡地に建設し、2016年に開業した大型複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」について、アメリカの投資ファンド「ブラックストーン」に売却することを決め、12日、基本協定書を締結したということです。
売却額は、およそ4000億円となっています。
売却後も大型複合施設として残り、施設内のホテルは引き続き西武ホールディングスのグループ会社が運営するということです。
会社は、不動産を長期保有して賃料を得る従来の形から、再開発で付加価値を生み出し売却して利益を得る「回転型」と呼ぶビジネスモデルへの転換を打ち出していました。
会社は、今回の売却で得る資金も活用し、2035年度までの12年間におよそ1兆8500億円の投資枠を設け、高輪や芝公園など都心の再開発におよそ6000億円、リゾート開発におよそ700億円を充てるとしています。
西武HD 西山社長“ビジネスモデル転換 再投資へ”
西武ホールディングスの西山隆一郎社長はオンラインで開いた会見で、「不動産の保有を前提とした従来のビジネスモデルから転換し、物件の流動化とその資金を活用した再投資を継続的に実施する。高輪、芝公園などの都心エリアに加えて西武鉄道沿線の不動産再開発事業、軽井沢、箱根、富良野などのリゾート開発事業も同時に進行していく」と述べました。
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