三菱電機は安全運転支援システムの開発に力を入れる

三菱電機モビリティ(東京・千代田)は23日、自動車の安全運転支援システムに向けた技術を開発する豪シーイングマシーンズに出資すると発表した。出資額は4000万ポンド(約78億円)。ドライバーの居眠り運転などを検知するシステムの需要が各国で高まっており、シーイング社の画像処理技術を活用する。

三菱電機モビリティはシーイングマシーンズが23日に実施した第三者割当増資を引き受けた後、翌24日に既存株主が保有する株式を追加取得する。出資比率は19.9%となる見通し。

シーイングマシーンズは2000年に設立し、24年6月期の売上高は5780万ポンド。6月末時点の従業員数は421人だった。居眠り運転などを検知する「ドライバー・モニタリング・システム(DMS)」向けに、運転手の顔や視線の動きを高い精度で検出する画像処理技術を手がける。

三菱電機モビリティは、生体情報から運転手の体調不良などをチェックする独自の安全運転支援システムを開発する。欧州では26年にDMSが義務化される見通しで、両社の技術を組み合わせてニーズに応える。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。