記者会見する平野晴信社長(7日、名古屋市内)

中部飼料は7日、2025年3月期の連結純利益が前期比2%増の34億円になりそうだと発表した。畜産家への飼料価格上昇の影響を抑えるための費用が増えるが、環境に良い餌といった高付加価値飼料の販売強化などで利益の拡大を目指す。今期の年間配当予想は50円と、前期比10円の増配を見込む。

売上高は前期比11%減の2090億円を見込む。畜産飼料の平均販売価格が下落傾向にあるほか、連結子会社だったみらい飼料(東京・江東)を24年1月に持ち分法適用会社化した影響がでる。平野晴信社長は円安について「コストは上がるが、長い目で半年や一年見れば(価格改定に)織り込んでいける」と説明した。

24年3月期の純利益は前の期比4倍の33億円だったと発表した。トウモロコシといった原材料の輸入経路の見直しなどが奏功し、利益率が改善した。売上高は4%減の2342億円だった。

同日、27年3月期までの3カ年を対象とした中期経営計画を発表した。純利益は24年3月期実績の33億円から27年3月期に51億円を目指す。純資産配当率(DOE)は27年3月期に、24年3月期実績の1.9%から3%以上に引き上げる計画だ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。