技術実証に取り組んだ試合には大勢の観客が詰めかけた(2020年11月、横浜スタジアム)=横浜DeNAベイスターズ提供

ディー・エヌ・エー(DeNA)が8日発表した2024年3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が286億円の赤字(前の期は88億円の黒字)だった。ゲーム事業におけるソフトウエアやライブストリーミング事業などで計287億円の減損損失を計上したことが響いた。

未定としていた24年3月期末の1株配当は前の期末と同額の20円とした。

売上高にあたる売上収益は1%増の1367億円だった。スポーツ事業では横浜DeNAベイスターズの年間の1試合あたりの観客動員数がコロナ禍前を上回るなどスポーツ事業が3割の増収だった。ゲーム事業は16%の減収だった。

25年3月期の連結業績は「合理的な数値の算出が困難」として予想を開示しなかった。ただ、開発中のスマートフォン向け「ポケモンカードゲーム」などが寄与し、前期比で増収、一時損益を除いた営業利益(24年3月期は12億円)は増益になるとの見通しを示した。

また、27年3月期に一時損益を除いた営業利益を150億円、スタジアム周辺の地域開発などを含めたスポーツ事業で年30億円、ヘルスケア・メディカル事業で年50億円のセグメント利益を達成するとの目標を明らかにした。

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