名糖産業が13日発表した2024年3月期の連結決算は、経常利益が前の期比26%増の14億円だった。チョコレート原料のカカオ豆や砂糖の価格上昇を受け、価格改定や内容量の減少による実質値上げをおこなったことが貢献した。人気漫画「ちいかわ」とコラボした小容量商品も好調だった。

売上高は7%増の243億円だった。化成品事業で、円安に伴い海外販売が膨らんだことも寄与した。粉末飲料の工場などに対する減損損失を22億円計上したため、最終損益は7億円の赤字(前の期は7億円の黒字)だった。

25年3月期の売上高は前期比15%増の280億円、最終損益は14億円の黒字を見込む。カカオ豆の高騰が続くなか、三矢益夫社長は「(今期も)思い切った値上げをしないといけない」と話した。

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