日本触媒は株主還元を充実させる

日本触媒は13日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比5%減の105億円になる見通しだと発表した。主力製品である高吸水性樹脂(SAP)の採算悪化が継続する。売上高にあたる売上収益は2%増の4000億円、営業利益は9%減の150億円となる。インドなどでSAPの販売量が増えるものの、中国からの低価格製品が市場に出回って収益性が下がる。

年間配当は4月1日に実施した株式4分割前のベースで280円(前期は180円)を予定する。配当性向100%または株主資本配当率(DOE)2%で金額の高い方を目安に配当することも発表しており、増配はこの方針に沿うとしている。

日本触媒は50億円を上限とする自社株買いを実施することも発表した。発行済み株式の2.6%にあたる400万株を上限に、25年2月までに取得する。

13日発表した24年3月期の連結決算は、売上収益が7%減の3920億円、純利益は43%減の110億円だった。

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