軸受け大手の大同メタル工業が14日に発表した2024年3月期の連結最終損益は25億6900万円の黒字(前の期は22億円の赤字)だった。前の期にタイの自動車向け部品事業で計上した特別損失がなくなった。半導体供給不足の解消で自動車向け軸受けの受注が増え、売上高は11%増の1287億円、営業利益は2.2倍の60億円だった。

決算会見に臨む判治会長兼社長(14日、名古屋市)

年間配当は前の期から3円増やし、15円とした。

同日に発表した25年3月期通期の連結業績予想は売上高が前期比2%増の1310億円、純利益が3%減の25億円を見込む。船舶向けの軸受けなどが引き続き好調とみるが、人件費などのコストがかさむ。名古屋市内で記者会見した判治誠吾会長兼社長は「営業利益は価格転嫁次第で変わってくると思う」と話した。

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