包装機械や金属部品製造の静甲は15日、2025年3月期の連結純利益が前期比20%減の6億2000万円になる見通しだと発表した。前期に税効果会計を適用して純利益を押し上げた反動による。売上高は4%増の375億円を予想する。液体充塡ラインの堅調な受注や主要取引先の在庫調整緩和に伴う各種部品の需要増などを見込む。

24年3月期の連結決算は純利益が前の期比2.4倍の7億7900万円だった。売上高は5%増の361億円。産業機械事業で利益率が改善し、電気自動車(EV)関連の組み立て機販売も寄与した。

同日、インドネシア・ジャカルタに駐在員事務所を6月6日に開設すると発表した。同社初の海外拠点となる。従業員4人で液体充塡装置や包装機械の提案に加え非日系企業へのニーズ調査を担う。

食品関連の取引先が経済成長率の高さから同国での事業を強化しており、同社への引き合いが増えていることから進出を決めた。海外関連の売り上げは2億円ほどだがインドネシアで基盤を築き東南アジアなどの設備投資需要を取り込む。

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