7日、スロバキアの首都ブラチスラバで支持者と話すペレグリニ元首相=ロイター

【ベルリン=共同】東欧のスロバキアで6日、任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施され、隣国ウクライナへの軍事支援を停止したフィツォ首相に近いペレグリニ元首相が接戦を制した。

統計局によると、得票率はペレグリニ氏が53.12%、対立候補で親欧米のコルチョク元外務・欧州問題相は46.87%だった。コルチョク氏は敗北宣言した。

大統領選は昨年10月に首相に返り咲いたフィツォ政権の評価やウクライナ支援が争点だった。ロシア寄りとされるフィツォ氏はウクライナへの武器供与停止を表明したほか、法の支配を弱めると国内外で批判される司法改革を進めている。

連立与党の党首を務めるペレグリニ氏の大統領就任によって、強権的な政治姿勢に対する懸念がさらに高まるほか、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の結束にも影響を与える可能性がある。

大統領の任期は5年。首相任命などに当たるが、権限は限定的。現職のチャプトバー大統領は昨年6月、再選は目指さないと表明した。

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