【キーウ=共同】ロシアが北朝鮮製の弾道ミサイルをウクライナで使用していることについて、フリン米太平洋陸軍司令官は、ミサイルを実戦で試し、性能向上につなげる「戦地の実験場」を北朝鮮に与えているとして懸念を表明した。米ブルームバーグ通信が7日、伝えた。訪問先のソウル南方の米軍基地で述べた。
北朝鮮が弾道ミサイルの発射データをロシア側から入手し技術改良につなげる恐れは以前から指摘されており、フリン氏は米国は推移を注意深く見守っていると述べた。
ウクライナ検察によると、ロシアは昨年末から今年3月半ばまでに、ウクライナの首都キーウ(キエフ)、東部ハリコフなど各地に向け、北朝鮮製の弾道ミサイルを約50発発射した。短距離弾道ミサイル「KN23」と「KN24」で、計24人が死亡、100人以上が負傷した。
ハリコフでは7日、住宅地にロシア軍の攻撃があり、民間人5人が負傷した。英国防省は7日の分析で、ロシア軍の1日当たりの平均死傷者数について、侵攻が始まった2022年は400人、23年は693人、24年の1〜3月期は913人と増加したと主張した。
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