ヘリ事故で死亡したイランのライシ大統領の葬儀が行われている。FNNが現地を取材した。

イランの首都・テヘランから東に700km余り、ライシ大統領の生まれ故郷・マシャドの街は、早朝から厳粛な空気に包まれていた。

街の至るところに掲げられた大統領の写真。ホテルやその隣の銀行にも、ライシ大統領の顔写真があり、横には追悼の言葉が書かれている。

マシャドの住民は「ヘリ事故は信じられなかった、すごく悲しい。彼はいい人でした」と話し、ヘリコプターの墜落による突然の死を今も受け止めきれない様子だった。

ひつぎが通る道路の周辺は、バリケードで封鎖されている。
8車線もある大きなメインの通りを封鎖し、市民に見送られながら、ライシ大統領のひつぎを乗せた車が通るという。

前日に葬儀が行われた首都・テヘランの通りには、ひつぎを押し流すほどの人の波ができた。
葬儀には、イランの最高指導者・ハメネイ師だけでなく、イランと同様、イスラエルと敵対する武装組織ハマスの最高指導者・ハニヤ氏、またレバノンの武装組織ヒズボラの幹部なども参列した。

なぜ、ライシ大統領を乗せたヘリだけが墜落したのか。

さまざまな憶測が飛び交う中、大統領に随行し、当時別のヘリに乗っていたエスマイリ大統領補佐官がテレビ番組に出演し、「飛行中の天候は良く、視界もクリアでした。特に注意を要する気象条件ではなかったんです」と飛行当時の気象条件を明かした。

一方で、補佐官は「厚い雲を避けるため機体を上昇させた時に、何らかのトラブルに巻き込まれたのでは」と証言している。

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