【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件の初公判が15日、ニューヨーク中心部にあるニューヨーク州地裁で開かれる。大統領経験者の刑事責任が問われるのは米国史上初で、トランプ氏が起訴された四つの事件で公判を迎えるのは初めて。バイデン大統領と再対決する11月の大統領選への影響も注目される。 トランプ氏は四つの事件全てで無罪を主張している。14日、ソーシャルメディアに「バイデン氏の取り巻きが政敵の私を陥れようと司法制度を操っている」と投稿した。 トランプ氏は昨年3月に起訴され、初公判に先立ち翌4月に実施された罪状認否手続きで無罪を主張した。不倫関係にあったと訴える女性に2016年大統領選の直前、口止め料として13万ドル(約2千万円)を支払い、立て替えた当時の顧問弁護士への弁済を帳簿上「法務費用」と偽って処理した罪に問われている。 私邸への機密文書持ち出し事件、21年の議会襲撃事件、20年大統領選の結果を覆そうとした南部ジョージア州法違反事件でも起訴されている。
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