中国・広西チワン族自治区で27日、連日の大雨で病院の地下1階が冠水し、2億円超のCT検査機が水没する危機に直面した。スタッフが必死で守り抜いたため、CT検査機は無事だった。

大雨で地下1階の検査室に大量の水が…

中国で降り続く大雨の影響で、病院の天井から滝のように流れ落ちる雨水をカメラが捉えた。

(中国SNS)
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雨漏りというには勢いがありすぎる雨水に、病院のスタッフは「すごい雨!CTの検査機が水没しちゃう!」と思わず声を上げた。

(中国SNS)

27日夜、中国・広西チワン族自治区では、連日の大雨の影響で、水に浸かった車の屋根にのぼり、途方に暮れる人の姿も見られた。

同地区にある玉林市第一人民医院の地下1階にある検査室では、雨漏りが発生したため、病院のスタッフは、「電源を切ったのか?」「切った!」と声を掛け合いながら、慌てて“機器”にシートを掛けていく。

(中国SNS)

剥がれた天井の一部から大量の水が流れ込み、床は既に水浸しの状態。スタッフが慌ててシートを広げ守ろうとしているのは「CTの検査機」だった。

上半身裸になった男性スタッフは、棒のようなもので天井を押さえようとするが、水の勢いは収まらなかった。

約2億2000万円のCT検査機に危機

スタッフが守ろうとしていた検査機の値段は"約2億2000万円”で、簡単には諦められない金額だ。

(中国SNS)

中国メディアによると、この日、病院の前では一時的に約50cmの冠水を確認した。

現在、病院の機能は回復していて、必死で守り抜いた検査機はこれまで通り使えているという。現地の天気予報は、雨は6月1日まで続くと伝えている。

今回の豪雨で現地では 97人が救助されたが、死者は出ていないという。

(「イット!」 5月30日放送より)

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