ロシア法務省は5月31日、3月のロシア大統領選挙への立候補を拒否されたリベラル系のエカテリーナ・ドゥンツォワ氏や、ウクライナ侵攻に動員された兵士らの早期帰還を求める運動「プーチ・ダモイ」(家路)幹部などを、外国の影響を受ける「外国の代理人」に指定したと発表した。

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 ロシアでは「外国の代理人」には「スパイ」の意味がある。今後、選挙に立候補できなくなるなど、大幅に活動が制限される。

 ドゥンツォワ氏はジャーナリストで、モスクワ郊外の元市議会議員。届け出書類に不備があったとして、大統領選への立候補が認められなかったが、新党を結成して活動を継続する考えだった。

 ドゥンツォワ氏はテレグラムで、「私の選挙への参加と党の候補者支援を阻止する狙いだ」と反発し、異議を申し立てる考えを示した。

 プーチ・ダモイは、妻や母らによる集会をロシア各地で開催。ロシア当局は「集会は非合法だ」と警告し、取材した独立系メディアの記者らを拘束していた。

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