【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のウォーターリッジ報道官が1日までに、共同通信のオンライン取材に応じた。パレスチナ自治区ガザ最南部ラファには依然として多数の住民や避難民らが残り、イスラエル軍が主張する「限定的な地上作戦」の実行は不可能だと指摘した。ラファを離れても安全確保は難しく、避難しないことを選ぶ人もいると訴えた。  ウォーターリッジ氏は4~5月、ラファを拠点にガザを視察した。イスラエル軍がイスラム組織ハマスの最後の拠点とみるラファには海や陸から攻撃が続き、夜通し爆撃音が響いて「建物が揺れる」ことも。夜間の攻撃はほかの地域にいる同僚も目を覚ますほどの激しさだと説明した。  ラファは「大混乱」状態で、朝から夜まで別の地域に避難する住民の「絶え間ない」車列が続き、ロバが引く荷車で移動しようとする人もいたと話す。ただ障害がある人や高齢者、幼い子どもを持つ家族らにとって移動は簡単ではない。


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