街角に掲示された各党の選挙ポスター=6月29日、フランス北部(ロイター=共同)
【パリ共同】フランス国民議会(下院、577議席)総選挙の第1回投票が30日始まった。極右政党、国民連合(RN)が急拡大の勢いで、左派連合が続く。中道のマクロン大統領の与党連合は大幅に議席を減らし、大敗の公算が大きい。即日開票され、同日夜(日本時間7月1日朝)にも大勢判明の見通しだ。 マクロン氏は6月9日の欧州連合(EU)欧州議会選でRNに大敗したことを受け、起死回生を狙い解散総選挙を発表。極右への国民の危機感をあおって浮動票を取り込む思惑だったが与党連合に勢いは見られず、マクロン氏の根強い不人気ぶりが浮き彫りになった。 最新の世論調査では、RN(連携する右派政党、共和党の一部議員を含む)の支持率が最も高い。極左「不屈のフランス」や社会党、環境派などから成る左派連合「新人民戦線」が続き、与党連合が追う構図は序盤から変わらない。 最終的な議席数でRNが過半数を得られるかどうかが焦点で、獲得できればRNのバルデラ党首が首相に就任する可能性が高まる。
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