トランプ米大統領の銃撃事件を受け、米起業家イーロン・マスク氏は13日、「私はトランプ大統領を完全に支持する。彼の早い回復を望む」とX(旧ツイッター)に投稿した。マスク氏が大統領選でトランプ氏への支持を公式に示したのは初めて。

 マスク氏は、トランプ氏が銃撃を受けた後に右腕を突き上げる写真も投稿。「米国でこのようなタフな候補者はセオドア・ルーズベルト以来だ」として、トランプ氏をたたえた。ルーズベルト氏は返り咲きを狙った1912年の大統領選で、銃撃で負傷しながら演説を続けたことで知られる。

 米ブルームバーグ通信は12日、マスク氏がトランプ氏陣営に献金をしたと報道。今年3月には、マスク氏がトランプ氏と面会したと報じられており、世界有数の富豪であるマスク氏の動向が注目されていた。

 マスク氏は2022年、「自身は無党派で、ずっと民主党候補に投票してきた」と説明。だが、同年の米中間選挙では、共和党への投票を呼びかけていた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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