ウォール街

【NQNニューヨーク=矢内純一】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小動きで始まり、午前9時35分現在は前日比71ドル77セント安の4万0343ドル67セントで推移している。相場全体を動かすような目立った取引材料が少なく、持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。ダウ平均は小幅に上昇する場面がある。取引終了後の大型ハイテク企業の決算発表を前に様子見姿勢が強い。

個別では、コカ・コーラが上昇して始まった。朝に発表した2024年4〜6月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったうえ、2024年12月期通期の見通しを引き上げ、好感した買いが入っている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、決算を発表した音楽配信のスポティファイ・テクノロジーが大幅高。半面、物流のUPSと自動車のゼネラル・モーターズが下落している。

23日の取引終了後にはテスラとアルファベットが決算を発表する。週内には4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値や6月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表がある。内容を見極めたい投資家も多く、積極的な取引を手控える雰囲気がある。

ダウ平均の構成銘柄では、ウォルト・ディズニーとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が安い。インテルも下げている。一方、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトが高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も一進一退で始まった。

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