中国の民主活動家でノーベル平和賞を受賞し、事実上獄中死した劉暁波氏の妻劉霞さんが23日までに来日した。生活拠点だったドイツを離れ、21日に関西国際空港に到着した。日本の私立大学から研究者として招かれ、関西地方で生活する予定。日本で長く暮らしたい意向だという。複数の関係者が明らかにした。

中国当局の監視下での入院先で寄り添う劉暁波氏(左)と妻の劉霞さん=(共同)

劉夫妻は抑圧に屈しない民主活動家の代表的存在として知られる。劉霞さんは2010年から中国で当局による軟禁状態に置かれた。18年に出国が認められ、ドイツに渡航した。

劉暁波氏は08年、共産党一党独裁体制の廃止を訴える「〇八憲章」を起草したとして拘束された。国家政権転覆扇動罪で懲役11年が確定し、服役中の10年にノーベル平和賞を受賞。17年、当局の監視下で肝臓がんによる多臓器不全のため死去した。(共同)

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