中国を訪問しているウクライナのクレバ外相が、広東省広州市で王毅政治局委員兼外相と会談しました。

ロシアとウクライナの和平交渉について王毅氏が仲介役に意欲を示した一方で、クレバ外相は「持続可能で公正な平和の実現を目的としたものでなければならない」と強調しました。

ウクライナのクレバ外相は、7月23日から26日の日程で中国を訪問しています。

クレバ外相の訪中は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年2月以降で初めてとなります。

会談で王毅氏は「すべての紛争の解決は政治的手段によって実現しなければならない」と述べ、「条件はまだ熟していないが、停戦と和平交渉の再開において、建設的な役割を果たしていきたい」と強調しました。

一方、クレバ外相は、「中国が果たしている積極的で建設的な役割を高く評価している」と述べたうえで、「ロシア側が誠実に交渉する用意があるならウクライナ側も参加する準備があるが、今のところロシア側にそのような用意はみられない」と強調しました。

そして、和平交渉については、「交渉は良識的かつ実現的なものであり、持続可能で公正な平和の実現を目的としたものでなければならない」と指摘しました。

中国はこれまで、ロシアとの関係を維持し強化する一方、ウクライナにも特使を派遣して対話を働きかけるなど、欧米諸国とは一線を画した形で関与し存在感をアピールしています。

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