日米両政府が東京で開いた外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)などをめぐり、中国外務省の劉勁松アジア局長は30日、在中国日本大使館の横地晃次席を呼んで「でたらためな理屈」などとして厳重に抗議した。横地氏は日本政府側の立場を説明した。

 日中双方が発表した。劉氏は中国を「最大の戦略的挑戦」と位置づけて協力を強化した日米2プラス2や、日米豪印4カ国による戦略対話「QUAD(クアッド)」の外相会合などを通じて日本が中国を批判していることが、日中の戦略的互恵関係に自ら矛盾していると指摘。「日本が中国の内政について四の五の言い、一部の国とつるんでグループを作って対抗することをやめるよう促す」と要求した。

 これに対し、横地氏は日本が抱く中国をめぐる諸懸案について改めて申し入れたという。(北京=斎藤徳彦)

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