タイの憲法裁判所から解党を命じられた最大野党の議員らが9日、新たな政党「民衆党」を立ち上げたと発表しました。
タイの最大野党「前進党」は、2023年の総選挙で王室への批判を禁じる不敬罪の改正を公約に掲げて若者を中心に支持を集め第1党に躍進しましたが、憲法裁判所はこの公約を違憲と判断し、7日に解党を命じました。
これを受け、党に所属していた議員らは9日、新たな政党「民衆党」を立ち上げ、143人の議員全員が参加すると発表しました。
新党の党首は会見で不敬罪の改正を引き続き目指すことを表明し、「国民と一緒に国を変えていきたい」と訴えました。
憲法裁判所の命令によって解党となったのは「前進党」の前身である「新未来党」に続き2回目で、改革を求める若者を中心に政府や保守派への反発が一段と強まる可能性があります。
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