ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州では、今月6日からウクライナ側がロシアによる軍事侵攻以降、最大規模となる越境攻撃を行い、国境地域のロシア側の集落などを次々と掌握しているとみられます。
こうした中、ロシア国防省は10日、ウクライナ側の無人機26機をクルスク州の上空で撃墜したと発表しました。
また、ロシア側は州内にあるクルスク原子力発電所の敷地内で今月8日、迎撃されたミサイルの破片とみられるものが見つかったとして、ウクライナ軍が原発を危険にさらしていると非難し、IAEA=国際原子力機関に報告したと明らかにしました。
ウクライナからの越境攻撃に対し、ロシア国防省は9日、クルスク州の防衛のため戦車や大砲など追加の部隊を派遣すると発表していて、激しい攻防が続くとみられます。
一方、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は9日、ロシア軍の実戦経験が豊富な部隊がウクライナ東部などの最前線からクルスク州に到着するまでは時間がかかるとみられるとも分析しています。
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