ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議はカタールの首都ドーハで15日から2日間、行われ、アメリカのバイデン政権の高官はイスラエルとイスラム組織ハマスの隔たりを埋めるため、新たな提案を行ったとしたうえで、来週末までにエジプトの首都カイロで改めて協議を行い、合意を目指す考えを示しています。
こうした中、ハマスの壊滅を掲げるイスラエル軍は17日も軍事作戦を続けていて、現地メディアはガザ地区中部で15人が死亡したと伝えました。
イスラエル軍は連日、住民に軍事作戦を予告し、「人道地域」と呼ぶエリアに退避するよう通告していますが、これについてOCHA=国連人道問題調整事務所は16日、「いわゆる『人道地域』はガザ地区全域の11%に縮小している」と指摘し、衛生用品やテントの不足など人道状況の悪化に強い懸念を示しました。
一方、イランは、国内で先月、ハマスの当時の最高幹部が殺害されたことを受け、イスラエルへの報復を宣言しています。
これについてロイター通信は16日、イランの国連代表部が、協議が継続する間は報復を控えるのかという質問に対し、「そう望んでいる」と答えたと伝えています。
協議の行方はイランによる報復にも影響を与える可能性があり、進展があるか注目されています。
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