デモ活動に参加するバングラデシュの学生ら(13日、ダッカ)=ロイター

【ニューデリー=共同】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は16日、バングラデシュで政権崩壊を引き起こした7月以降の一連の学生デモや8月上旬の政権崩壊後の混乱で、約650人が死亡したとする報告書を発表した。7月16日〜8月11日の人数としている。

暫定政権を率いるムハマド・ユヌス首席顧問は17日、インドが主催した新興・途上国が集まるオンライン会議で、自由で公正な総選挙実施に向けた環境整備に注力する考えを示した。バングラデシュメディアが伝えた。総選挙の実施時期は不明。

学生デモ激化によるハシナ政権崩壊を受け、ユヌス氏は総選挙後に正式な政権が成立するまでの間、国の運営を担っている。

ユヌス氏は選挙制度のほか、政権に忖度(そんたく)し独立性の欠如が指摘される司法の在り方を変えると訴えた。格差の是正も課題だとし、若者や女性が活用できる金融サービスを充実させる必要があると述べた。

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