ロシア極東のウラジオストクでは3日から国際会議「東方経済フォーラム」が開かれ、中国からは韓正国家副主席が出席しています。

プーチン大統領は4日、韓副主席と会談し「中国とロシアの関係はかつてないほど良好だ。私たちは地域間の協力を重視している。新たな協力分野を見いだすことができるだろう」と述べ、ウクライナヘの軍事侵攻後、強化している中ロ関係をさらに発展させたいという考えを強調しました。

これに対し韓副主席は「中国はロシア極東における開発協力を積極的に支持し、ロシアとともに発展していきたい」と応じました。

東方経済フォーラムにはマレーシアのアンワル首相なども出席していて、ロシアは各国の代表を招くことで国際的に孤立していないとアピールしたい思惑です。

フォーラムは5日の全体会合でプーチン大統領が演説し、アンワル首相や韓副主席とのパネルディスカッションも予定されています。

ロシア外務省報道官「ロシア孤立の試みは失敗」

「東方経済フォーラム」の会場で行われた記者会見で、ロシア外務省のザハロワ報道官はウクライナ侵攻後、ほとんどの欧米諸国がフォーラムに参加せず「ロシアが孤立しているのではないか」とするNHKの質問に対し、「欧米諸国が中心になってロシアを孤立させようとしているのは承知している。ロシアを孤立させようとする試みは失敗している。むしろ新たな機会を生み出し、ドル以外での決済も加速させている」と述べ、欧米による経済制裁をよそにロシア経済は強化されているとの考えを強調しました。

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