ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=稲場三奈】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時35分現在は前日比243ドル56セント高の4万2158ドル31セントで推移している。朝発表の米指標が経済の堅調さを示す内容と受け止められ、株買いの安心感につながっている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のマイクロン・テクノロジーが大幅に上昇し、ほかのハイテク関連株にも買いが波及している。

朝発表の週間の新規失業保険申請件数は21万8000件とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万3000件)を下回り、労働市場の底堅さを示した。8月の米耐久財受注額は前月比で横ばいと、市場予想(3%減)を上回った。いずれも米景気の悪化を示す内容ではないとの受け止めから、株式の買い安心感につながっている。

マイクロン・テクノロジーは20%近く上昇する場面がある。前日夕発表の2024年6〜8月期決算で売上高が市場予想を上回ったうえ、9〜11月期の見通しも市場予想以上だった。市場に根強かった下振れへの警戒が後退し、ほかの半導体関連を中心にハイテク株の買いに波及。株式相場を支えている。

ダウ平均の構成銘柄では、インテルやセールスフォースが高い。キャタピラーやナイキ、ダウも買われている。半面、メルクやシェブロン、ウォルマートなどは売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸して始まった。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、アプライドマテリアルズといった半導体関連の上昇が目立つ。

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