ノーベル平和賞受賞の経済学者 暫定政権最高顧問に

バングラデシュでは先月、学生たちの激しい抗議デモで15年もの間続いてきたハシナ政権が崩壊し、貧困の撲滅を目指す支援活動でノーベル平和賞を受賞した経済学者のユヌス氏が暫定政権を率いる最高顧問に就任しました。

ユヌス氏は、国連総会に出席するため訪問したニューヨークで、NHKの単独インタビューに応じました。

“できるだけ早く改革 準備が整い次第 選挙 ”

この中で、ユヌス氏は、暫定政権の任務について「われわれの仕事は、できるだけ早く改革を進めることだ。その準備が整い次第、選挙を実施する。失敗は許されない」と強調し、民主的な国づくりに取り組む強い決意を示しました。

“政策決定に若い世代を積極的に関与”

また、ハシナ政権を崩壊に追い込むことに大きな役割を果たした学生たちについて「多くの犠牲者を出しながらも、路上に立って抗議活動を続け革命を成し遂げた」と評価したうえで暫定政権の政策の決定に若い世代の人々を積極的に関与させていきたいとの姿勢を示しました。

“困難な時期だからこそ日本の支援に期待”

さらに、最大援助国の日本に対しては「この困難な時期だからこそ、日本からの支援に期待したい」と述べ、経済の立て直しや民主主義の定着のため、日本の協力が必要だと強調しました。

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