【マニラ共同】南シナ海のハーフムーン礁付近で9月27日、監視飛行中のフィリピン漁業水産資源局の航空機が中国軍のミサイル艦からレーザーを3回照射され、乗員が危険にさらされたと1日付のフィリピン紙インクワイアラーが報じた。航空機の操縦士らは強い白光を浴びて目に不快を感じたという。  航空機に対するレーザー照射は操縦士を失明させる恐れがあり、特に危険とされる。どのようなレーザーが照射されたのかは不明だが、ミサイル発射時に標的を定めるため使う強力なレーザーとは異なるとみられる。  同紙によると、漁業水産資源局の船2隻が中国軍のミサイル艦2隻と中国海警局の船1隻から追尾されているのを航空機が上空から確認した際にレーザーを照射された。操縦士らは照射しないよう無線で求めたが、中国側から応答はなく、さらに2回、約5分おきに照射を受けたという。  ハーフムーン礁はフィリピン・パラワン島の約110キロ沖に位置し、同国の排他的経済水域(EEZ)内にあるが、中国は一方的に領有権を主張している。


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