ミャンマーのヤンゴン中心部(資料写真)

 【バンコク=藤川大樹】クーデターで実権を握ったミャンマー国軍は1日、2025年の実施を目指す総選挙の選挙人名簿を作成するため、国軍の支配が及ぶ地域で国勢調査を始めた。  現地からの情報によると、国勢調査は15日まで。国軍は実施に向けて、データ収集を担う学校の教師らを訓練してきた。  ただ、国軍は各地で少数民族武装勢力や民主派の武装組織「国民防衛隊(PDF)」の強い抵抗に直面し、支配地域が縮小。大雨による洪水や土砂崩れで被災した地域もあり、全国的な調査は難しいのが現状だ。  一部地域では、抵抗勢力側が市民に対し、国勢調査に協力しないよう警告。最大都市ヤンゴンでは9月30日、国勢調査に関する会議が開かれていた地区行政事務所に爆弾が投げ込まれたという。 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。