“ロシア軍 北朝鮮兵士 最大3000人の部隊編成”ウクライナ報道

ウクライナの複数のメディアは15日、情報機関の関係者の話としてロシア軍が、軍事的な協力関係を深める北朝鮮の兵士からなる最大3000人の部隊を編成したと伝えました。

この部隊はウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部のクルスク州で戦闘に参加する可能性があるとしています。

また、一部のメディアは北朝鮮の兵士の姿がすでにクルスク州のほか、ロシア西部のブリャンスク州で確認されていると伝えました。

さらに、ウクライナの国境から7キロ離れた場所では18人の北朝鮮の兵士が逃亡したとしています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は15日、こうした報道の信ぴょう性は確認できないとしながらも、ロシアのプーチン大統領が動員による国内への悪影響を避けるため北朝鮮の人員に頼ろうとしているという見方を示しています。

北朝鮮をめぐってはウクライナのゼレンスキー大統領が16日、議会での演説で北朝鮮は兵器の供与に加えて軍関係者の派遣も行っているとした上で「ウクライナに対する戦争にロシア側にたって参加している」と非難しました。

ウクライナ政府はロシアと北朝鮮の軍事的な関係がいっそう深まっているとして警戒を強めています。

ロシア軍が北朝鮮の兵士からなる最大3000人の部隊を編成したとウクライナの複数のメディアが伝えたことについて、韓国のキム・ホンギュン第1外務次官は、報道内容を確認することは難しいとした上で「報道が事実なら、北朝鮮がロシアに対して砲弾やミサイルの供与に加えて直接、戦争に参加しているということで、深刻な事案になり得る」と述べました。その上で、北朝鮮とロシアの軍事協力は即刻中断すべきだという立場を強調しました。