【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)は17日、ブリュッセルの本部で国防相理事会を開いた。2日間の日程で、17日は日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国の国防相が初めて参加。台湾を包囲する形で軍事演習をするなど海洋進出を強める中国を念頭に、インド太平洋地域での連携強化を目指す。 防衛産業などを念頭に工業生産や技術革新の協力の在り方についても協議。NATOは中国への懸念を強める米国の姿勢を踏まえて地理的に離れたインド太平洋地域に目を向け、2022年から3年連続で4カ国の首脳をNATO首脳会議に招待した。国防相理事会にも4カ国を招いたことで、実務的な協力関係を深める狙いがある。 日本からは中谷元・防衛相が出席。NATOとしては、今月1日にルッテ新事務総長が就任してから初の閣僚級の会合で、手腕も注目される。ルッテ氏は就任記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻への対応や同盟の深化に加え、インド太平洋地域のパートナーとの協力強化を任期中の優先課題として挙げた。
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