イスラエル軍は、20日、隣国レバノンの首都ベイルートなどで、イスラム教シーア派組織ヒズボラの資金を管理する金融機関の複数の拠点をねらって空爆を行ったと発表しました。

ベイルートの国際空港に近い地区も攻撃を受け、現地からの映像では大きな爆発が起き炎や煙が上がる様子が確認できます。

また、イスラエル軍はパレスチナのガザ地区への攻撃も強めていて、パレスチナのメディアは21日も北部のガザ市で住宅などが爆撃を受け、2人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局は、これまでの死者は4万2603人に上るとしています。

こうした中、アメリカ政府はハマスのシンワル最高幹部が死亡したことを戦闘終結の機会ととらえ、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた働きかけを強めています。

しかし、イスラエルの有力メディア、ハーレツはイスラエル政府高官の話として、ハマスはシンワル氏の死後も組織としての機能を維持し、停戦協議に向けても妥協的な姿勢は示していないと伝えていて、停戦に向けた道筋は依然として見えていません。

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