【北京=共同】中国共産党中央規律検査委員会と国家監察委員会は15日、唐仁健・前農業農村相に重大な規律・法律違反があったとして党籍剝奪の処分を決定したと発表した。職務違反と収賄の疑いが持たれている。習近平(シー・ジンピン)指導部は汚職を撲滅する「反腐敗闘争」を強化。前国防相や前司法相ら高官が相次ぎ汚職の疑いで処分されるなど異例の事態に陥っている。
発表によると、前農業農村相は職権を悪用して親族の企業経営や職員の幹部選抜などに絡んで便宜を図り、金銭や巨額の財物を受け取った。
唐氏は広西チワン族自治区の幹部や甘粛省の省長などを歴任し、2020年に農業農村相に就任。中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は今年9月、農業農村相の職を解任し、韓俊氏を後任に充てる人事を決定した。
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