インドでは、1年のうち、冬を迎えるこの時期、都市部を中心に大気汚染が深刻化します。
その要因としては、農地での野焼きのほか、ヒンドゥー教のお祭りで多くの人が爆竹や花火を燃やすこと、それに車の排ガスなどの影響が指摘されています。
首都ニューデリーでは、今週に入り、大気汚染物質のPM2.5の濃度が、インド政府の指標で最も深刻なレベルとなっている地域もあります。
観光名所、インド門付近で14日にNHKが撮影した映像でも、全体が白くかすんでいて視界がかなり悪くなっていることが確認できます。
インド門を訪れていた女性は「スモッグにおおわれ、近くに行かないと何も見えません。鼻がつまって目も痛いです」と話していました。
ニューデリーなど首都圏を管轄する当局は、15日から工事現場の作業を制限したり、状況が改善されるまでの間、小学校の授業をオンラインに切り替えたりする対応をとっていますが、今後、さらに大気汚染が深刻化すれば対策を強化するとしています。
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