【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(11月19日の動き)

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復興は「グリーンリカバリー」構想 明らかに

アゼルバイジャンで開かれているCOP29の会場内に設けられたウクライナのパビリオンでは、19日、ロシアによる軍事侵攻開始から1000日となるのにあわせて、フリンチューク環境保護・天然資源相が会見しました。

このなかで、軍事侵攻による環境破壊の被害総額について、ダムの破壊や森林火災による影響などを含めてこれまでに700億ドル以上、日本円でおよそ10兆円に及ぶという試算を明らかにしました。

その上で、環境に配慮しながら復興を目指す「グリーンリカバリー」という構想を進める考えを明らかにし、ロシア軍に破壊された火力発電所などについても、できる限り再生可能エネルギーで置き換えていく方針を示しました。

会見のあとフリンチューク環境保護・天然資源相はNHKの取材に対し「環境に配慮しつつエネルギー網を再構築する上で、日本の技術や経験は非常に重要だ」と述べ、日本の支援に期待を寄せました。

そのうえで、「特に、小規模な再生可能エネルギーの導入が、より強靱なエネルギー網の構築に役立つだろう」と述べ、太陽光発電などの施設を各地に数多く導入することで、ロシアによる攻撃のリスクを分散できるという考えを示しました。

北朝鮮兵は「10万人に増える可能性ある」 ゼレンスキー大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア西部に配置されている北朝鮮軍の兵士について「10万人に増える可能性がある」と述べ、時間を与えれば状況は悪化するだけだとして各国にすみやかな対応を迫りました。

ロシア外相 アメリカやウクライナを非難

ロシア国防省がウクライナ軍が射程の長いミサイルATACMSでロシア西部を攻撃したと発表したことについて、ロシアのラブロフ外相は19日、訪問先のブラジルのリオデジャネイロでの記者会見で、「彼らが事態をエスカレートさせたいというシグナルであることは確かだ」と述べ、アメリカやウクライナを非難しました。

米有力紙も報道

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは19日、アメリカとウクライナの政府高官の話として、ウクライナ軍がアメリカ製のミサイルを使ってロシア領内への攻撃を初めて行ったと伝えました。

この高官たちは攻撃に使われたのは射程の長いミサイルATACMSだと認めたということです。

“ウクライナ軍がATACMSでロシア西部を攻撃” ロシア国防省

ロシア国防省は、ウクライナ軍がアメリカのバイデン政権からロシア領内への攻撃に使う許可を得たとされる、射程の長いミサイルATACMSでロシア西部を攻撃したと発表しました。

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