【NQNニューヨーク=川上純平】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時35分現在は前営業日の27日に比べ150ドル33セント高の4万4872ドル39セントで推移している。米長期金利の低下が米株相場の追い風になっている。半面、急速な株高に対する短期的な過熱感は根強く、一部に利益確定売りも出ている。
29日朝の米債券市場で長期金利は4.20%前後と前営業日の終値(4.26%)を下回っている。市場では米連邦準備理事会(FRB)が12月に追加利下げに動くとの観測がやや優勢だ。金利と比べた相対的な割安感が意識され、主力株に買いが向かっている。
もっとも、米株相場の上値は重い。ダウ平均は今月に入り、前営業日までに3000ドル近く上昇した。相場の短期的な過熱感から売りが出やすい。29日は感謝祭の翌日で短縮取引となり、市場参加者も少ないことから積極的な買いが入りにくい面もある。
ボーイングやキャタピラー、IBMが上昇している。エヌビディアも買われている。半面、メルクとマイクロソフトには売りが出ている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった。
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