【ベルリン共同】ルーマニアで1日、上下両院選の投票が行われた。直近の世論調査で支持率のトップ争いは極右政党「ルーマニア人統一同盟」がチョラク首相の中道左派、社会民主党をやや上回り、接戦が予想される。11月24日の大統領選第1回投票で親ロシア派の極右候補が首位に立ち、極右勢力への追い風になったとも指摘される。 二大政党の社会民主党と中道右派、国民自由党が連立政権を組んできたが、物価高騰などで有権者の不満が高まっているとされる。 地元メディアが報じた世論調査によると、支持率はルーマニア人統一同盟が22・4%でトップ。社会民主党が21・4%で続き、国民自由党は13・4%。単独で過半数を確保する政党はない見込みで、選挙後の連立協議が焦点となる。 大統領選第1回投票では、動画投稿アプリTikTokで選挙運動を展開し、無所属の極右政治家ジョルジェスク氏が首位となった。12月8日に2位の野党党首と決選投票が行われる予定だが、選挙無効の訴えを受けた憲法裁判所の命令で再集計が進められている。
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