複数のイスラエルメディアは10日、イスラエルの交渉団がハマスとの間の停戦と人質の解放に向けて、仲介国のエジプトを訪れ、協議を行ったと報じました。
ガザ地区での停戦をめぐってはこれまでアメリカが提示した3つの段階からなる案が検討されてきましたが、イスラエル軍が撤退する範囲などをめぐり双方の主張の隔たりが大きく、協議は停滞していました。
今回の協議について内容の詳細は明らかになっていませんが、複数のアラブメディアは、検討されているのは合意の第1段階についてで、60日間の停戦にともなってハマス側が、高齢者を含む人質30人を解放するというものだと伝えています。
そのうえで、ハマス側は解放の対象となる30人の人質の名前をすでにイスラエル側に伝えたとしています。
ハマスに連帯を示すレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、イスラエルとの停戦に応じるなど状況が変化する中で、ハマス側がこれまでよりも柔軟な姿勢を示しているとするイスラエル当局者の見方もあり、停滞していた協議が進展するのか、注目が集まっています。
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